高水学園について
学園の沿革
- 創立
- 明治31年4月10日
- 創立の動機
- 明治8年宍戸藩校徳修館の侍講であった、宮川視明が熊毛郡高水村の烏帽子岳の山麓に磨鍼塾という私塾を開いていた。
しかし明治13年他界とともにその後継者なく、一時中絶したが、明治31年宮川視明の門弟の同村江田保は正覚寺住職伊東法住、篤学者河谷茂作と計って、
視明の嗣子宮川泰を設立会長に推し、儒教精神に基づく寺子屋風の私塾、高水村を創立した。
河村道篤を塾長に迎え、修業年限2ヵ年の私立高水村塾を同村字新町に設立した。
- 教育方針
- 人格の錬成と教育の実践を重視。即ち学校教育にあっては徳性の陶治が第一であること、また教育は実践であるとの確信に立ち、指定親和、勤労を尊び、生活は質実であるべきことなどを教育の指導理念とする。
- 高水時代
- 村塾時代は大体25年間、その後財団法人高水中学校に移行し、通算55年間にわたり、高水の地で農山村子弟の教育に当たった。
卒業生の多くは、農山村の中堅指導者となり、さらには教師、軍人となった者も多かった。
- 岩国時代
- 時代の推移、特に戦後の学制改革、農地改革は農村における私学経営の根本をゆるがして、これが岩国転出の直接の動機になった。
昭和29年、岩国市転出を決意、岩国市川下小学校の借校舎時代、現在地の整地拡張、老朽後者の払い下げによる木造校舎時代など、困苦欠乏の時を経て、時の利、地域社会の後援、米軍海兵隊の援助などもあって、逐年、その拡張、整備に努めた。
なお、昭和23年高等学校に移行時に付属中学校を併設、中高一貫の六年生教育を実施。高等学校には普通科、商業科を併設している。昭和46年には、岩国市ならびに隣接市町村の協賛により岩国短期大学を設立、ここに一応総合学園としての形態をなし、各分野において成果をあげている。
学園年表
- 明治31年4月
- 初代塾長に河村道篤就任
- 明治32年11月
- 私立学校令発布により塾則を制定し、山口県知事の許可を得る
- 明治42年11月
- 私立高水図書館設置
- 大正2年1月
- 塾長河村道篤退任、江田保2代塾長に就任
- 大正5年4月
- 修業年限を3ヶ年に延長
- 大正9年1月
- 塾長江田保死去、伊東法住3代塾長に就任
- 大正9年4月
- 修業年限を5ヶ年に延長し、高水中学と改称
- 大正10年11月
- 校舎を同村字亀山に移築
- 大正11年4月
- 楽学の碑建立
- 大正12年3月
- 財団法人山口県高水中学校設立認可、初代理事長に宮川忠蔵就任
- 昭和2年4月
- 講堂兼本館竣工
- 昭和3年3月
- 校長伊東法住老齢のため退任、宮川忠蔵4代校長に就任
- 昭和4年4月
- 創立30周年記念校舎建築
- 昭和14年6月
- 剣道場竣工
- 昭和16年4月
- 創立40周年記念式挙行(実数43年)本館竣工
- 昭和21年9月
- 高水村塾以来の永年功労者宮川忠蔵死去につき宮川澳男第2代理事長及び5代校長に就任
- 昭和22年4月
- 学制改革により、併設中学校を設置
- 昭和23年4月
- 学制改革により、山口県高水高等学校に移行、併設中学校は付属中学校と改称
- 昭和25年4月
- 女子別科を設置(修業年数1年)
- 昭和26年3月
- 学校法人山口県高水高等学校設立
- 昭和27年3月
- 女子別科廃止
- 昭和27年4月
- 商業科設置
- 昭和29年4月
- 学校を岩国市へ移転、岩国市立川下小学校内仮校舎にて開校
- 昭和29年9月
- 岩国市大字尾律330番地の国有地25,926㎡を買収、校地とす
- 昭和29年11月
- 岩国基地米海兵隊第101部隊の協力を得て、学校敷地を整地
- 昭和30年3月
- 木造校舎6教室竣工(旧第1校舎)
- 昭和30年4月
- 第1学年入学式を現地にて初めて挙行
- 昭和30年5月
- 木造校舎新築8教室竣工(旧第2校舎)
- 昭和31年5月
- 木造校舎12教室竣工(旧第3校舎)
- 昭和31年11月
- 旧第1校舎平家建を2階建2教室に改築完成
- 昭和32年3月
- 岩国市における第1回の卒業式挙行
- 昭和32年3月
- 特別教室6教室完成(旧第4校舎)
- 昭和33年6月
- 創立60周年記念式及び旧体育館兼講堂落成式挙行(旧短大体育館)
- 昭和34年4月
- 校名を高水高等学校・同付属中学校と改称
- 昭和35年4月
- 家庭科設置
- 昭和36年11月
- 楽学の碑(岩国)を建立
- 昭和37年2月
- 鉄筋コンクリート建校舎第1期工事(3階建14教室)完成………現第1校舎
- 昭和37年9月
- 連絡橋完工
- 昭和38年3月
- 商業科2教室増築
- 昭和38年3月
- 鉄筋コンクリート建校舎第2期工事完成
- 昭和39年3月
- 商品実験室完成
- 昭和39年5月
- 寄宿舎愛宕寮竣工
- 昭和39年8月
- 図書館(旧)完成
- 昭和42年3月
- 騒音対策国庫補助鉄筋4階建校舎4,149㎡第1期工事完成………現第2校舎
- 昭和43年3月
- 騒音対策国庫補助鉄筋4階建校舎第2期工事完工………現第2校舎
- 昭和43年10月
- 創立70周年記念式及び新体育館落成式挙行
- 昭和43年12月
- 木造校舎(2階建6教室)竣工………旧第3校舎
- 昭和46年1月
- 法人名を高水学園と改称
- 昭和46年4月
- 岩国短期大学を設立
- 昭和47年4月
- 第2代付属中学校長に山本真喜雄就任
- 昭和47年10月
- 木造校舎2教室および食堂竣工………旧第4校舎
- 昭和50年11月
- 第4代校長宮川忠蔵の胸像建立
- 昭和51年3月
- 家政科廃止
- 昭和52年7月
- 創立80周年記念事業プール竣工
- 昭和52年11月
- 創立80周年記念式及び80年誌発行
- 昭和53年4月
- 校長宮川澳男退任し学園長に就任、第6代校長に高橋正徳就任
- 昭和54年7月
- 創立80周年記念第2体育館竣工(鉄骨2階建600㎡)
- 昭和56年3月
- 学園図書館竣工
- 昭和56年7月
- 合宿所新設186㎡
- 昭和56年10月
- 「一滴の水」の碑建立
- 昭和58年4月
- 校長高橋正徳退任、第7代校長に山本真喜雄就任
- 昭和59年9月
- 岩国転出30周年記念事業、第1校舎改修
- 昭和59年11月
- 岩国転出30周年記念式典挙行
- 昭和60年3月
- 第5校舎竣工(鉄筋平屋建211㎡)
- 昭和60年4月
- 第3代付属中学校長に市岡友弌就任
- 昭和61年3月
- 第6校舎竣工(鉄骨2階建451㎡)
- 昭和61年9月
- 第2校舎防音補助事業完成(換気設備工事)
- 昭和62年9月
- 第2校舎防音補助事業完成(建具復旧工事)
- 平成元年4月
- 校長山本真喜雄退任、第8代校長に市岡友弌就任
- 平成元年4月
- 第4代付属中学校に釘屋才輔就任
- 平成5年3月
- 講堂竣工(鉄筋2階建1,868㎡)
- 平成6年3月
- 第7校舎竣工(鉄筋3階建1,500㎡)
- 平成9年4月
- 第5代付属中学校長に渡辺耕而就任
- 平成10年10月
- 第5代校長宮川澳男の胸像建立
- 平成10年10月
- 創立100周年記念式典挙行
- 平成11年9月
- 校長市岡友弌退任、第9代校長に野村元昭就任
- 平成12年3月
- 第3校舎(防音事業)新築工事完成
- 平成12年12月
- 第2代理事長宮川澳男死去につき、宮川明第3代理事長に就任
- 平成16年4月
- 岩国転出50周年
- 平成16年9月
- 第2校舎防音補助事業完成(空調設備改修工事)
- 平成17年9月
- 第1校舎防音補助事業完成(空調設備改修工事)
- 平成18年4月
- 校長野村元昭退任、第10代校長に加藤善美就任
- 平成19年4月
- 第6代付属中学校長に片山秀夫就任
- 平成22年4月
- 第7代付属中学校長に前田茂雄就任
- 平成23年4月
- 第11代校長に前田茂雄就任
- 平成24年8月
- ユネスコスクール認定
- 平成26年3月
- ポールケイン高等学校(カナダ)と姉妹校提携
- 平成26年4月
- 第8代付属中学校長に宮本剛就任
- 平成28年6月
- サザンクロスカトリックカレッジ(オーストラリア)と姉妹校提携
- 平成30年4月
- 創立120周年記念式典挙行